話がしたいよ の 話をしたいよ

さて!!!!

記念すべき第一弾いってみましょうか!!!

 

話がしたいよ / BUMP OF CHICKEN

 

まずは歌詞をご覧ください。

 

持てあました手を 自分ごとポケットに隠した

バスが来るまでの間の おまけみたいな時間

 

街が立てる生活の音に 一人にされた

ガムと二人になろう

君の苦手だった味

 

だめだよ と いいよ とを

往復する信号機

止まったり動いたり 同じようにしていても他人同士

元気でいるかな

 

この瞬間にどんな顔をしていただろう

一体どんな言葉をいくつ見つけただろう

ああ 君がここにいたら 君がここにいたら

話がしたいよ

 

 

ボイジャーは太陽系外に飛び出した今も

秒速10何キロだっけ

ずっと旅を続けてる

それの何がどうだというのかわからないけど急に

自分の呼吸の音に 耳澄まして確かめた

 

体と心のどっちにここまで連れてこられたんだろう

どっちもくたびれてるけど

平気さ お薬もらったし

 

飲まないし

 

どうやったって戻れないのは一緒だよ

じゃあこういうことを思っているのも一緒がいい

肌をなでた今の風が 底の抜けた空が

あの日と似てるのに

 

抗いようもなく忘れながら生きてるよ

ねぇ 一体どんな言葉に僕ら出会ってたんだろう

鼻で愛想笑い 綺麗事 夏の終わる匂い

まだ覚えてるよ

話がしたいよ

 

 

 

今までのなんだかんだとか これからがどうとか

心からどうでもいいんだ そんなことは

いや どうでもってそりゃ言いすぎかも

いや言い過ぎだけど

そう言ってやりたいんだ

大丈夫 わかってる

 

ガムを紙にぺってして

バスが止まりドアが開く

 

なんていうアプリかわかりませんが、ちゃんとお金を払いダウンロードした曲を耳コピしました。ていうか覚えたのを書きました。たぶん合ってるはず。

段落分けとかスペースの空いてる部分とかは雰囲気でやりました。本来ならちゃんとCD買って歌詞カード見ながら細かいとも気にしつつ聞きたい派なんですけど、いかんせん最近は配信が主流になってるもんでとりあえず配信されたら落とすのが癖付きました。

ざっくり調べた感じ、記事を書く上で必要なところは引用つけてなら記載していいってことやと思ったんですけど、著作権的に駄目そうなら誰か教えてください。削除します。

 

読みましたか、歌詞。

 

まずは、歌詞全文を読んだ上での僕の感想を書きますね。

・別れをテーマにした曲ではないと感じた

・作詞という観点からみて、傑作

・どちらかというと背中を押してくれる系・寄り添ってくれる系の曲、厳密に言うと寄り添われてる実感を感じさせずに聞き終わったときには浸透してる系の曲

 

これは感想です。

上記の感想を抱いた理由を解釈を交えて書いていきます。

 

 

以前も書きましたが

・書かれている言葉のみを誠実に拾う
・行間については人それぞれ
・“ぼくはこう感じました!”という範疇の話なので結局自己満

というスタンスでいきます。いいですね?

 

 

曲のタイトルを確認しておく必要があります。

『話がしたいよ』です。

”会いたいよ”でもなく”話せたら”でもなく”君がここにいたら”でもなく、『話がしたいよ』です。僕の中でわりと重要なポイントです。

『話がしたいよ』の「よ」をどう捉えるかによって印象が変わってくる可能性はありますが、曲の主人公の中に話したいという気持ちがある、ただそれだけのタイトルです。

 

 

まず、この曲中の時制:現在での出来事を客観的に見てみましょう。

①主人公が手をポケットに入れた

②主人公はバスを待っている

③主人公はバスが来るまでの間にガムを食べる

④主人公がガムをぺってする

⑤バスが止まってドアが開く

 

たったこれだけです。

あえて”たった”という言葉をつけました。

たったこれだけです。

③と④の間は主人公の脳内世界です。(信号機とかはもちろん実世界にあるよ)

 

 

 

バンプの曲解釈において、時制はとても重要です。

場面の時制もしかり、言葉の時制もしかり。

 

君の苦手”だった”味。

 

 

歌詞の頭から見ていきましょう。

 

持てあました手を 自分ごとポケットに隠した

バスが来るまでの間の おまけみたいな時間

 

 

持て余した手って、純粋に「あぁ、何もすることねぇな」ぐらいの意味やと思うんですよね。ただただ手持ち無沙汰。

自分ごと隠したってのはある種の自己防衛みたいなところもあるのかもしれませんが、超弱性のツッパリみたいな感じかなと。伝わる?語彙力ないけどこれで伝わる??

起立の姿勢で待つのも(座ってるなら就活生みたいな座り方で待つのも)なんかアレやからポケットに手突っ込むみたいな。

バスが来るまでの間の おまけみたいな時間って表現がうまいね。その時間は”目的の時間”じゃなくて偶然・意図せず・ひょっこり出くわした時間、ようはおまけなんよね。

目的はあくまでバスに乗ること。

この段落はあくまで設定紹介みたいな感じかな。

 

 

街が立てる生活の音に 一人にされた

ガムと二人になろう

君の苦手だった味

 

・街が立てる生活の音に一人にされた

詩的に表現してますが、「誰かと一緒にいるときはしゃべってたりするから普段別に帰聞こえないけど、しゃべり相手がいない今、街の音だけが聞こえてくる。逆に言うと、街の音が”ひとりでいること”を教えてくれる」って意味だと思いました。

×一人でいるから街の音が聞こえる

○街の音が聞こえるから一人なんだって気づく

逆説的表現を使用しているという点。ここポイント。

 

・ガムと二人になろう

ガム食べる音。

くちゃくちゃ。

街の音→一人を実感

くちゃくちゃ→ガムくんと二人!!

 

・君の苦手だった味

だった。だった。何の気なく書いてるけど、だった。苦手な味じゃなくて苦手だった味。時制:過去。

ここの「だった」って

「私は子供の頃ピーマンが苦手だった」(今は食べれる)

っていう使い方じゃなくて、

「そういえば父さん、リンゴが好きだったなぁ(遠い目)」

っていう典礼会館のCM的な使い方だと思いました。

 

 

僕が思うに、

ガム食べるまでこの人”君”のこと頭になかった気がするんですよ。君のこと最初から考えてたら、それくらい君のことが好きなら、

ガムより遅く登場する?笑

しかもあえて君の苦手やった味食べる?笑

 

ここまでの状態をおさらいすると、

「バスまだか…なんもすることねぇな」ポケットニテイレー

「ガムあるやん食べよ」

「あ、そういえばあいつこれ苦手だったな」アイツオモイダシー

 

そうすると次もつながります。

 

だめだよ と いいよ とを

往復する信号機

止まったり動いたり 同じようにしていても他人同士

元気でいるかな

 

バス停って得てして交差点の近くにあると思うですがそれは気のせいですか?

バス停で待ってるときに見えた風景。

「あの人らおんなじように動いてても互いに知らん人同士なんやなぁ」

逆説的表現、

「僕ら違うように動いてるけど友達なんやなぁ」

 

「へへ、懐かしいや、あいつ元気かな」

 

一部、

「他人同士 元気でいるかな」をつなげて考えてる人がいましたが、そうするとその前の「同じようにしていても」がうまく続かないようなきがするんよなぁ。

 

この瞬間にどんな顔をしていただろう

一体どんな言葉をいくつ見つけただろう

ああ 君がここにいたら 君がここにいたら

話がしたいよ

 

過去に出したシングル「R.I.P」や「宇宙飛行士からの手紙」で、共有できなかった時間の切なさや共有しようとしても思い出は共有できないよねってことの切なさを歌っておりましたけれどもそこからの派生ですね。

自分の人生ではないパラレルな人生を歩んでいる君がここにいた場合の、パラレルワールドの現在を熱望して、”話がしたい”と思う主人公。これまた切ない。

 

 

ボイジャーは太陽系外に飛び出した今も

秒速10何キロだっけ

ずっと旅を続けてる

それの何がどうだというのかわからないけど急に

自分の呼吸の音に 耳澄まして確かめた

 

宇宙大好き藤くん、これまでにも宇宙関わる曲、歌詞果てはアルバムを出しておりますが、この曲にも出てまいりました宇宙単語。ボイジャー

ボイジャーがなんなのかってのは各自ググってみてください。手を抜き始めました。

特筆すべきは「秒速10何キロだっけ」のとこ。

藤くんが「あれ?秒速何キロやっけ?」ってなってこう書いてるのではないと思います。さすがに手は抜いてないでしょう、えだまめじゃあるまい。

昔”君”に教えてもらったんでしょうね、きっと。それを思い出そうとしてるけどあやふや。君が熱く語るけどあんまり興味ないから「それのなにがだというの」

あ、でもこの辺はわりと妄想じみてるから適当に流してください。

ともかく、君との会話を思い出してるか、もしくは脳内の君話しかけてるかで”だっけ”って表現になるんだと思いました。

 

あとこれ、何を確かめてんの??

確かめるの目的語、なに?

「行間」という便利な言葉に丸投げするか、「自分が今生きてること」なのか、「ボイジャーの居場所」なのか次の段落の「体と心のどっちにここまで連れてこられたのか」なのか。かなり意見が割れるんじゃないですかね。

呼吸の音のなかに正解があるんでしょうね、文脈的に。

で、生きてるかどうかなんかわざわざ耳澄まさなあかんことじゃないし。

 

この段落を含めつぎの段落を見てみましょ。

 

ボイジャーは太陽系外に飛び出した今も

秒速10何キロだっけ

ずっと旅を続けてる

それの何がどうだというのかわからないけど急に

自分の呼吸の音に 耳澄まして確かめた

 

体と心のどっちにここまで連れてこられたんだろう

どっちもくたびれてるけど

平気さ お薬もらったし

 

飲まないし

 

今のところの認識としては、

「ガム食って君を思い出した」

「話がしたいなぁ」

ボイジャーの話したなぁ」

なう。

ボイジャーに寄り道してるんかな。

君がいない一人生きてる自分と

恐ろしい早さで一人旅するボイジャーを重ね合わせてんのかな。

だから心と体どっちなんかわからんのかな。

 

どうでもいいけど「平気さ」の「さ」も相手に話しかけるニュアンス醸し出してるよね。

もう主人公話かけまくってるよね、脳内で。

 

薬のまんのかーい。

 

 

 

 

 

ちょっと待って、疲れた

 

いま僕の体がひどくくたびれてる。

今日はここまでにします。

また今度続き書きます。